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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第25章 聖なる夜に・・・・・ 2

「遅すぎ」


「ごめん・・・・」


「気付かなさ過ぎ」


「ごめん・・・なさい」


「俺の事、分からなさすぎ」


「うぅ………」



光からの攻め攻撃が全て的を得てて。

何も言えない私。

ちゃんと私の想いを告げた今も、何故か続く



「どうしようもないバカだな」



バカの言葉。

今、全然汚れ役になる必要もないのにバカという言葉を連発するっていう事は

しみじみ言ってるしか取れない、バカ。


でも。


バカだと言いながら、ギュッときつく私を抱き締める腕の力を弱めないって事は

優しく、愛のある【バカ】なのかなって……。



「心愛はもう少し俺の事、分かってくれてると思ったのになぁ」


「ふぇっ?」



光は少しだけ私から身体を離して。

そっと私の頬に触れ、親指でグイッと涙を拭って。



「俺が“あの日”。

本当に心愛に気付かなかったと思う?」



私の顔を覗き込んで、不敵にニヤリと笑った光。



その表情が不敵なのに艶やかで。



……思わず心臓がドクンと跳ねる。








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