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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第25章 聖なる夜に・・・・・ 2

光は、私の言葉に反応するわけでもなく、ただただ目の前の景色に視線を向けたまま沈黙。


そんな光に、私も自分なりの言葉で光に言葉を紡ぐ。



「朝、迎えに来てくれたのにごめん…」


本当はあの時、直ぐにでも気持ちを伝えたかった。

だけど……。

あのまま伝えるわけには行かなかった。

全部、全部ちゃんと自分の手で終わらせてじゃなきゃダメだ。

そう思ってたから光に何も言えなかったし、言っちゃだめだと思ってた。


光に告げる前に…拓ちゃんとの事が先だと思ったから……。



「この1ヶ月、本当に沢山沢山考えた。

光の事。

光の言葉。

光の気持ち。



そして



私の気持ち。

沢山沢山考えた。」



沢山考えても結局答えなんて導かなくて。

好きなのかどうなのか。

一緒に居て楽しいけど、じゃぁそれは恋愛?

一緒に居てドキッとするけど、じゃぁそれって恋?



本当。




「この1ヶ月、“恋愛”について考えた。

こんなに今まで考えた事がなかったよ、正直。」



――だけど。



「それでも答えが導き出せなかった」





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