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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第8章 改名

まさか、ここに来て“内緒”なんて言われると思わなかった私は思わず口元があんぐり。


そんな私の顔を見て彼はプッと笑って


「嘘」


そう言って首を傾げながら



「逢った事あるよ」



目を細めて優しく微笑。



やっぱりあるんだ、逢った事。



……でも、


どれだけ記憶を遡っても本当に全然この人の記憶、欠片もなければ微塵もない。



「それって…いつ?」


「んー?」


「私が、あの…重盛君と逢ったのはいつ…デスカ?」



すっかり覚えてない事に怒られないように一応、低姿勢で質問。




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