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1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第9章 思い出



 長かった校長先生の話もようやく終わり、生徒達はホッと胸を撫で下ろした。

 それにしても、よくもまぁあんなに次から次へと、ペラペラ言葉が出てくるもんだと感心する。

 教育者になるには、こういう事も出来るようにならないといけないのかもしれない。

 校長の話の後は、何故だか分からないが、恒例の校歌を歌い、最後は梢の冥福を皆で祈ろうと、黙祷が捧げられた。

 香織もこの時ばかりは、自分のしてしまった過ちを許して貰えるように、心を込めて目を閉じた。

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