
1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜
第6章 決行
次に香織は、居間、客間、寝室を適当に歩いてまわる。
一応かくれんぼなので、何かを探すフリもしてみた。
まぁ何かが見つかっても困るのだが……。
しかし、心配するような事は何も起こらなかったので、香織は少し安心し、再び風呂場に向かった。
『もし、風呂場にいなかったらどうしよう……』
香織はサイトに書いてあった、“人形がいなくなる” というのを思い出したのだ。
人形がいなくなるというのは、確かかくれんぼを終わらせる時の話だが、絶対あるという保証はどこにもない。
香織は恐る恐る風呂場のドアを開けた。
