キャラメル、甘く
第2章 *未経験
体は正直に反応してしまう。
びくついた私の体を見て圭太くんはますます笑みをたたえる。
ベルトを外す音が聞こえた。
「ちょっ!?」
ズボンを脱ぎ出す圭太くんを私はただ見ていることしか出来ない。
この後何があるかなんて、経験はないもののさすがに分かった。
彼のモノが私にあたる。
そして…
「…いっ、痛っ…!」
入ってくる感覚に痛みが襲う。
おじけだしそうになる私を圭太くんが許してくれない。
「もっと力抜いて」
「、っ…む、り、」
さっきとは全然違う痛さに、治まっていた涙がまた零れだした。
「っ…う!」
痛みに顔を歪める。
SEXってこんなに痛いの?
やらなきゃ良かった。
そんなことばっかりが即座に頭の中を支配する。
ふと、頬に優しい感触があたった。
驚いて目を見開いた私に彼のキスが落ちてくる。
「…は」
「ごめん」
一言、唇に落ちたコトバ。
「………なんで」
問いかけた私の言葉は彼にすぐ飲みこまれてしまった。
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