キャラメル、甘く
第2章 *未経験
「う、うぅ〜…」
「何でまた泣くの」
軽く笑いながら言う圭太くんに思わずどきっとしてしまった。
なんだ
圭太くんも
こんな風に笑うんだ。
高校生のくせに私よりも大人っぽいし、あんまり笑ったところをそう言えば見ていなかったけど
高校生らしい笑い方もできるんじゃない…。
「気持ちよかった?」
「…っな!?」
「気持ちよかったでしょ?」
「何でそんなこと普通に言えるの!?」
前言撤回!
やっぱり高校生とは思えない!
「まんざらでもない感じだったけど」
「う…」
図星だった。
たじろぐ私に彼は満足そうに笑う。
何だか圭太くんの思い通りになっている自分が悔しい。
「も、いいでしょ!?早く帰ろうよ…」
慌てて、無造作に脱ぎ捨てられていたブラウスの端をつかみ胸元に手繰りよせた。
そんな私を制するように圭太くんは、さっきよりも敏感になった私の部分を刺激する。
「まだだよ」
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