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従わない奴隷

第13章 俺の心とユウリの心


「待たせたな」



「大丈夫です」



助手席には
いつものユウリ


姉貴が言ったことは
ホントなのかよ・・



いつ、どこで
何を見たのか

俺は気になって
気になって
仕方がなかった



考え事をしてると
あっという間に
時間は過ぎるもんで



寄り道もしないまま
ユウリのアパートに


着いてしまった







「ユウリ」




「はい」







「お茶、飲みてぇ」






「今・・ですか?」





分かってる
もう、22時が近くなっていた

遅すぎる

ユウリは
明日仕事だ




「だめか?」




このまま

何も聞かないまま

帰りたくなかった




「いえ、大丈夫です」




「わりぃな」




「いえ、電車だったら
まだ帰れてませんから
気にしないでください」





「おぅ」










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