狼くんと羊ちゃん~空回り~
第8章 これから、俺と。
翔・・・・。
俺は、今からお前に
大事なことを言うよ。
うまく伝えられなくても
不器用でも良いから俺らしく。
すぅーっっ。
「翔。俺、お前が好きだよ。どんなものにも変えられないぐらいお前が好きだ。」
「・・・・。」
「俺の一生をかけて、お前を幸せにさせてください!!」
憲人が泣きそうになりながら
静かに言う。
俺を抱き締めている腕はさっきからかすかに震えていて
憲人が、どれだけ真剣に言っているのかを思い知らされる。
口調が変わってるとか。
いつもより強引なところとがが見えて
混乱はしていたけど
なぜだか、憲人の言葉が
・・・・胸に素直に落ちた。
俺みたいな中途半端な告白なんかじゃなくて、暖かくて
ふわふわしてなくて
まっすぐで
しかも、改まって言うもんだから。
っっも!!
どんだけかっこ良いんだよお前は!!!!!
負けた気分だ。
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