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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第41章 小野寺さんと橘さんと俺と先輩

「ん~‥ふぁ~‥」

よく寝た‥と思って目が覚めたら先輩が俺に抱きついて眠っていた

ひっつき虫の先輩もいいけど朝のにぎにぎも捨てがたいよな‥

そんな事を思いながら先輩の腕をほどいてベッドから降りて部屋を出た

真っ暗なリビング

「あれ?橘さん達まだ帰っていないのか?」

リビングの明かりをつけ冷蔵庫から水を取り出してグラスに注いでいると鮫島先輩と河辺がやってきた
「あっ帰ってたんだ?お帰りなさい♪」

鮫島先輩が俺に近づきながら言ってきた

「禁欲生活取り消しになったのか?」

「しーっ!声でかいからっ」

部屋の扉は閉めたはず
先輩はまだ眠っている

だけど‥地獄耳の先輩

聞こえたらまた開始!とか言いそうで

小声で返事した

「何で知っているんですか?」

こそこそ話する鮫島先輩と日高先輩

何話しているんだろ?

「帰ってきてから部屋開けたら抱き合って眠っていたからよ(笑)良かったな日高君♪」

開けたって‥
してる最中じゃなくて良かった~‥

胸をなで下ろした時河辺が聞いてきた

「何話してるの?♪橘さん達は?」

「いや‥別に‥あっまだ帰ってきてないみたいだけど‥」

「えっまだなのか?夕飯どうするんだよ?携帯番号知らねーから連絡しようがないしな‥」

頭かいた鮫島先輩

「俺小野寺さんにかけてみます」

プルルル♪プルルル♪

プルルル♪

『はい‥』

「あっ小野寺さん?何時頃戻れそうですか?」

何時と言われ時計を見たら夕方だった

『今から戻るから悪いな‥』

悪いな‥って初めて小野寺さんに言われた

「‥‥‥‥‥」

小野寺さんは橘さんと出会って付き合うようになってからいい風に変わった

『一樹?』

「えっあっはい‥気をつけて帰ってきてください。それじゃ」

一応ご飯炊いて待ってようかな‥

「小野寺さん何だって?」

椅子に座った鮫島先輩がこっち向いて聞いてきた

「今から戻るって言ってました」

「朝から出かけて今までとか‥ナニしてたんだろ?♪(笑)」

「さぁ‥何してたんでしょうね?(笑)」

意味違うよ日高君‥



ご飯が炊き上がった頃帰ってきた橘さんと小野寺さん

「ごめんねーっ遅くなって」

「お邪魔します」

橘さんはあれからいつもと何ら変わらず俺に接してきた

どこか遠慮がちに‥
もっと心を開いてほしい

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