テキストサイズ

。+゚僕は君に恋をした。+゚

第40章 芽生え始めた小さな恋の花

いや‥俺も家建てようとは思っていたけどさ

土地買って空き地にする訳ないじゃん先輩‥

だけど、運営まで考えていなかった。

先輩は年をとりいつか別れがきた時の取り残された方の

まだまだ先のこれから先のずっと先の事までちゃんと考えてくれていた

「先輩は卒業したら何したいの?」

家の話してたのに日高がいきなり違う話をしてきた

「今家の話だろ‥まだ‥決めてないよ‥そんな事‥」

本当は出版社に入社したかった俺

本が好きだから本に携わる仕事がしたかった。

だけどナンパ野郎との事があり、俺が出版社に就職したいなんて言ったら日高がまた変に勘ぐるんじゃないかって思って言えなかった。

「じゃぁ‥さ‥」

日高が抱きついたまま耳元で話し始めた

「店舗付きの小さなアパート建てようよ?」

店舗付きのアパート?

「何で店舗なんかいるんだよ?」

「先輩さっき行ったじゃん?いつクビ切られるかわからない社会だしって?」

「だから?」

ゆっくり離れた日高が俺の両肩をガシッと掴んだ

「喫茶店一緒にしよ♪」

きっ喫茶店!?

「お前っ簡単に言うけど!そんな甘い世の中じゃねーぞ!?第一客が来なきゃ忽ち火の車だぞ!」

するとニコッと笑ったコイツ

「大学から近いし(笑)噂が広がってその噂が人を呼んでくれる♪大成功するって♪」

「大学から近いしって大学が無くなったらどうすんだよ‥」

「それまでに噂が人を運んでくれるって(笑)」

噂が運ぶってそんなに上手くいくかよ‥

「‥‥‥。って?まさか俺が作るのか?」

「先輩以外誰がいるの?(笑)」

口を開けたままの先輩

「大丈夫だって♪それに‥」

「それに?」

またぎゅっと抱きついてきた

「俺とずっと一緒だよ♪」

ずっと一緒?

俺を見た先輩

「一日中一緒(笑)」

「一日中?」

まだわからないのか?

「俺も一緒にそこで働くから♪」

「働くからってお前っ」

「せ~んぱい♪」

チュッ♪

「バカやめろって‥んんぅっ」

コイツと一日中一緒にいられる‥

日高が出した夢のプラン

一歩踏み間違えれば忽ち火の車の夢のプラン

コイツとその夢のプランに足を踏み入れていいものなのだろうか‥

俺たちはやっていけるのだろうか‥

「日高っ待て!」

首筋にキスしてたら先輩が腕突っ立ててきた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ