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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第25章 先輩の過去

会場に入ると場違いな俺と日高が明らかに浮いていた

周りは皆金持ちばかりの貴婦人や伯爵みたいな人達ばかりだった

白いテーブルクロスがひかれた丸いテーブルには見た事のない料理が沢山並べられていた

「あ♪始まるみたい♪」

河辺が言った

「この度は私の誕生partyに起こし下さり誠にありがとうございます」

えらいかたっくるしい挨拶だな‥
肩が凝ってきそう‥
俺はそんな事を思っていた

挨拶が終わるとそれぞれ並べられた料理を食べ始めた

来客に挨拶しながら今日誕生日の本人が俺達の前にやってきた

「あ♪パパ♪」

俺は目を疑った

俺の前に現れたのは俺と母さんを捨てた男だった

「‥‥‥」

「初めましてかなめがいつもお世話になっています。」

初めまして?
俺の顔見て初めまして‥?

俺や母さんの事忘れたのかよ!

俺は‥

「先輩‥?」

溢れ出てくる涙をこらえ会場を飛び出した



はぁ‥はぁ‥はぁ‥

「何であんなヤツがこんな所にいんだよっ!」

俺は船上に出た

「‥ッ‥クッ‥ウッ‥‥」

勝手に涙が溢れ出てくる






私は気づいていたなつめだと

けどいきなりお前を捨てた私が前に現れたらどれだけ戸惑うだろうと思って敢えて他人のフリをした

軽く挨拶をしたパパが席を外した

「僕らも食べよう♪」

振り返ると日高先輩と相川先輩の姿がなかった

「アイツらどこ行ったんだ?」

「また帰ってくるよ♪食べよう鮫島先輩♪」






「先輩‥どこ行ったんだよ‥」

俺は船内を探し回った

けど先輩の姿はどこにもなかった







はぁ‥もう帰りたい。

飛び込んで泳いで帰るか‥

けど鮫とかいたら怖いしな‥

そんな事を思いながらぼーっと海を見ていたら

「うっ!!」

いきなり鼻にツンとした匂いが入ってきた
振り返ると3人の男が立っていた

「お前ら‥なに‥して‥」


バタンッ‥

「少しの間大人しくしといてもらうよ(笑)」

「コイツすげー綺麗じゃん」


「今日のpartyの目玉商品になるな(笑)」

とかうっすら聞こえてきて俺は意識を失った




「先輩どこだよっ!」

はぁ‥はぁ‥はぁ

俺は最後に船上に出た

広すぎる甲板を歩いて探すも先輩はいなかった


どこにいんだよ!先輩!


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