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白先輩を連れて河辺とマンションを出た

前をﾄﾃﾄﾃ♪としっぽ振って歩く白先輩

「白先輩って賢いね？ﾘｰﾄﾞつけなくて大丈夫なんだ？」

ｸｰﾝ？

名前呼んだから白先輩が振り向いた

「あっ呼んでないよ(笑)ごめんね？」

ｸｰﾝ♪ﾊｯﾊｯﾊｯﾊ♪
またしっぽ振って陽気に歩き出す

「本当賢いね？」

「まぁな(笑)なかなかいないと思うよ？白先輩みたいな犬(笑)」

「どうゆう意味?」

「以前小野寺さんたちと白先輩のいる物買いに行った時鴨倉さんが好きなの選べ♪って言った時白先輩返事したんだ」

「返事?！」

「うん。自分の欲しい物の前で嬉しそうに吠えてた♪」

「へー？♪すごいね？」

「白先輩は自分が犬だって思ってないのかも知れないな(笑)」

「確かに‥何か芸教えたら？」

「芸？」

「だってそんな優秀なら芸の一つでも教えてさ♪タレントの道も拓けるかも！」

「タレントかー♪いいねぇ(笑)」

「でしょ♪でしょ♪何教える？♪(笑)」

「そうだな？」

白先輩が立ち止まった

じーと見る先は座ってｵｼｯｺするメスの犬？

まさか…早速覚えた！?

ジャー♪

「…………」

「…………」

普通に片足上げて自慢気にｵｼｯｺした

「きゅ‥急には無理だよｱﾊﾊﾊ(笑)」　

「そっそうだよな？(笑)」

「うん‥」

そんなに賢いなら座ってすると思った二人




「鮫島よー？ﾊﾞﾘﾊﾞﾘ♪」

煎餅食べながら言ってきた

「何だよ？ってかこぼれてるから！」

ツンツン♪とこぼれた食べかすを指でつついて

「パクっ」

食べるのか…

「どうするんだよ？ﾊﾞﾘﾊﾞﾘ♪」

結局まだ食べるんだな？

「どうするもこうするもないだろ‥」

実際俺らは仲良い訳だし？
だからといってそれ以上でもそれ以下でもない訳だし？

「なっちゃんは？」

「俺?」

「何か考えがあるのか？」

「考えったって‥どうするもこうするも」

それ俺が今言ったまんまだし！

「ないのかよ？(笑)」

「ないっちゃないが‥あるっちゃあるかなー？」

「勿体ぶらないで言えよ？」

「お前が俺とは別のバイトすればいいだろ」

「は？」

「だってそうだろ？それで河辺は怒ってるんだから」

「いや何か違う気がするぞ」

「そっか？」

ガチャ♪その時ﾅﾝﾊﾟ野郎の部屋の扉が開いた