無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「なっちゃん何のバイトする？(笑)」

「えー？まだわかんねー」

先輩、鮫島先輩、河辺が先にマンションに入って行った

倒れた自転車を片付けるのは俺の役目‥

まぁいいけど…

「よっこいしょ！」

ん？

何ともなさそうな自転車

漕いでみた

「乗れる？」

降りて傷とかないか見てみた

無い？

「傷一つ無いじゃん‼(すげー♪ミラクル♪)」

先輩に報告してあげよう‼

早速家に入り先輩に声かけた

「先輩‼♪」

日高が部屋に入ってきた

「何?」

「自転車‼」

自転車？

「バイトして返すからいいんだよ」

お前は気にしなくていいんだよ

「そうじゃなくて！♪」

「じゃ何?」

「傷一つ無くて乗れるんだよ！♪」

「嘘？」

「嘘じゃないって！俺確認してきたから♪」

「マジ？！」

「うんマジ(笑)」

これで先輩はバイトなんかしなくてすむずーっと俺と一緒にいられる♪

「でもな‥」

「何?何かあるのか？」

「うーん‥」

どうせバイトするなら学費も稼ごうとしていた

「言えよ？」

「うーん‥」

日高に言っていいものか‥

「何?言って？」

優しい声で言われると

「学費‥がない稼がないと‥」

言ってしまった

「学費？」

コクリと頷いた先輩

「そんなの親に」

「俺片親なの言ったよな？迷惑かけらんねーよ‥」

そうだった
先輩は母親しかいないんだった

「じゃ‥あっあのおじさんは？」

「おじさん?」

「そうあの車の」

あまり思い出したくないけど先輩とキスしてた人

「直樹おじさんか？言ったら母さんの耳に入るだろ。言えるわけないだろ？」

「そうか…じゃ俺が」

「いらない。日高に言ったらそう言うと思って言わなかったんだ」

「何で！？」

「借作りたくないから」

「借って‥じゃ俺も「日高はやめとけ」」

「何でだよ？」

「お前目的ないだろ？」

「目的ならあるよ(笑)先輩と一緒にいたいから♪」

バカだこいつ‥

「家も学校も同じなんだからいいだろ」

「えー‥でも」

「とにかくお前はやめとけ。いいな？」

何でだよ‥先輩は俺とずっと一緒にいたくないのかよ

最初の目的は変わったけど自転車は無傷だった
背高ﾉｯﾎﾟにも言わずにすんだ
言ったらすごく悲しんだと思う誰も傷つかずにすんで良かった