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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第50章 初詣

あー♪胃袋に染み渡るフグのエキスがたっぷり入った雑炊

「はぁ♪美味しいな~♪」

「もっと食うか?♪」

隣のゴツい人が手を出してくれた

「頂きます♪はい♪」

と渡した器
 
「甚一?皆もう入らないから何なら全部食べてもらえ♪」

「そうだな♪」

よっこいしょ♪

僕の前に置かれた土鍋まるごと

中を覗き込むとお茶碗何杯分あるの!!?ってぐらいの雑炊の量

こんなにも食べれないよー!

「いや¨あの¨僕は」

「何だよ?お前全然食ってないんだから遠慮するな♪な?」

なつめさんー♪僕の事見ててくれたんですね♪

よーし♪食べるぞー♪
見ててくださいね♪なつめさん♪

ガツガツガツ♪もぐもぐもぐ♪

すげー食いつき¨
腹いっぱいで見てたら気分悪くなってくる

なつめさんの前で出来る男だってとこ見せつけるんだ♪

ガツガツガツ♪もぐもぐもぐ♪

『日高向こう行こう?』

『うん』

あーなつめさん行かないでっ

「なづめざっゲボッ!ゴボッ!」

詰め込んだ雑炊全部吐き出してしまった

「おいおい大丈夫か?!水飲め水!」

「ずみまぜん¨ゲボッ!」

あーあ¨汚い
見てらんない

『日高行こうぜ』

『え¨あっうん』

なつめさーん!

なつめさんの姿が遠ざかって行く

「うっ¨うっ¨」

行かないでっ僕こんなに頑張っているのにどうして¨

いきなり泣き出した隣の噎せた男

「どうした!気管に入って苦しいのか!?大丈夫か?!水飲め水!」

水ばっかり進めないで¨

なつめさーん¨

噎せた男が手を伸ばした

「ポン酢か?ポン酢が欲しいのか?味薄かったか?取ってやるからちょっと待て♪ほらポン酢♪」

僕はポン酢が欲しい訳じゃありません!
僕はポン酢が欲しい訳じゃありません!
僕はなつめさん¨あなたが好きだか¨あ゛あ゛ー(泣)

それでも何とか食べきった雑炊

「げぷっ!」

最後は味が分からなくなっていた。

「すごい腹だな(笑)」

「げぷっ」

話しかけないでください¨

「どれどれ?♪」

パンパン♪

叩くなよーっ!

うっ¨ぎもぢわるい

口を手で抑えた腹の出た男

「大丈夫か!?」

あなたさっきから大丈夫か?ばっかり

大丈夫じゃないからこうやって

「トイレ行くか?」

背中擦ってやった

今擦らないで¨出る¨

「でる゛ー¨」

え゛?

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