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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第44章 思い出

「俺が入院した時心配かけてごめんな‥けど先輩が優しくてすごく優しくて嬉しかったよ!ありがとう。」

あの時は怖かった。
本当に怖かった。

命に別状はないって聞かされても二度と目を覚まさないんじゃないかって怖くて置いて行くな!と思ってずっと手を握ってたんだ‥

目を覚ました時は心臓が止まるぐらい嬉しかった。

「あの時‥」


「あの時なんだよ?すげー気になるじゃん♪」

「一樹?」

日高?

「あの時‥先輩は俺に俺がそばにいてやるから安心しろって言ってくれたよな?離すなとも言ってくれたよな?」

そっそれは言っちゃいけねーだろっ!!

「何だそれ(笑)なっちゃんクサイぞ(笑)」

鮫島がまた笑った

「鮫っ」

「静かに聞け!」

背高ノッポが鮫島を怒鳴りつけた?

シュンとなった鮫島

迫力つーか、説得力つーかすげーな‥

あの鮫島がシュンとなったんだからな‥

一樹のなつめ君に対する愛がいっぱい込められた手紙だ

「一樹続き呼んでくれ」

聞いていると心が温まっていく

2人が切なく熱い淡い恋を経験し体験してきた記憶

そして、やっと2人は結ばれた

これほど愛のこもった泣ける手紙はないだろ

「先輩?鮫島先輩と友達になれて良かったな♪」

良かったな‥って
あの時日高は俺より喜んでたよな?

俺の大学生活が楽しくなるね♪って喜んでたっけ‥

「俺‥鮫島先輩の事嫌いだったんだ」

日高?!

「えっ!ひどいぜ日高君!」

ちょっと待ってと手で合図される

「俺‥先輩取られたみたいで嫌だったんだ。だけど先輩は日高は日高だろ!!って言ってくれたよな?」

それはあの時か?

あの時は泣いたな‥

俺になりきるって全然似てねーのに?

「お‥お前が‥さっ最中に耳元で何回もなっちゃんなっちゃんって言うから俺は‥」

最中って‥つまりHしてる最中にか!?

Hは2人の愛をより確かな物にする行為

そんな時に俺になりきるって‥


日高先輩も僕と同じだったんだ‥

けどHの時になりきるって僕は思いつかなかったな

僕は日高先輩に甘えたら鮫島先輩がヤキモチ妬いてくれるかも?って考えてた

日高先輩のやり方は誰も傷つけずに確かめる方法

傷ついたとしても自分が傷つくだけで済む方法

考えもしなかったそんな方法‥。

「河辺はするなよ」

「‥‥‥‥」

鮫島先輩鋭い。

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