
占いの館【YES∞NO】
第9章 逆転セクハラ
『……解消…?』
『ええ…
そのセクハラ上司に…
お仕置きをしませんか?』
『…お仕置き…ですか?』
アダムはイブの後ろに立ち…微笑む…
「夏子さんが…
セクハラ上司にお仕置きを望むのなら…
奥の、“黒いカーテン”を潜る。
お仕置きを望まないなら…
“赤いカーテン”を潜る…」
アダムとイブの後ろ奥には…
黒と赤のカーテンが左右で揺れていた…
『さぁ…お仕置きを望む?望まない?
“YES? or NO?”』
私は……両方のカーテンを…見つめる…
ゴク…ゴク…
私は少しぬるくなった紅茶を…飲み干し…
爽やかな香りを…口いっぱいにし…
席を立った……
『……望みます……』
「『さぁ…お仕置きタイムだ…』」
