
占いの館【YES∞NO】
第9章 逆転セクハラ
『…名前…聞いてもいいですか?』
イブは私と向かい合うように水晶の前に座った…
『…森口…森口 夏子(モリグチ・ナツコ)です…』
「夏子さんか…」
アダムは、優しく…私の名前をつぶやいた…
イブは目を閉じると…
水晶に手をかざした
私は…涙を拭い…
ティーカップから上がる香りを、深呼吸をしてもう一度感じる…
『……職場での…ストレスかしら?
上司の……存在……?』
イブは…目を開けると…
水晶を見つめながら…
ストレスの元となるキーワードをポツリポツリと言っていく…
『……ストレスですね…
その、胃痛は……。
上司からの…ストレス…
違いますか?』
私は…言い当てられ…唖然とした
