
月の綺麗な夜に
第8章 気持ち
な‥んで?
何で私が怒鳴られなきゃいけない?
今日20時って時間指定したのはそっち。
場所も指定したのもそっち。
星を見ようと言ったのもそっち。
私は時間にきちんと言われる場所に来た結果、あんたが女性と抱き合う場面を見たくもないのに目撃したのに。
「何で私があんたに怒鳴られなきゃなんないのよ!!」
腹立つ!!
ムカつく!!
苛々する!!
頭に来る!!
いつまでも自転車のハンドルから手を離そうとしない流星をきつく睨んで見据える。
――その瞬間。
自転車を握り締める腕をグイッと引っ張られ。
流星を睨んでた視界が夜空よりも真っ暗な闇に覆われて。
ふわりとムスクの香りが鼻を掠めると同時に体全身に温もりを感じて。
‥・・え?
抱き締められてる事に戸惑う私を流星はぎゅっと抱き締めて
「泣くなよ」
耳元で切なそうに呟く流星の声でピクンと体が跳ねる。
何で私が怒鳴られなきゃいけない?
今日20時って時間指定したのはそっち。
場所も指定したのもそっち。
星を見ようと言ったのもそっち。
私は時間にきちんと言われる場所に来た結果、あんたが女性と抱き合う場面を見たくもないのに目撃したのに。
「何で私があんたに怒鳴られなきゃなんないのよ!!」
腹立つ!!
ムカつく!!
苛々する!!
頭に来る!!
いつまでも自転車のハンドルから手を離そうとしない流星をきつく睨んで見据える。
――その瞬間。
自転車を握り締める腕をグイッと引っ張られ。
流星を睨んでた視界が夜空よりも真っ暗な闇に覆われて。
ふわりとムスクの香りが鼻を掠めると同時に体全身に温もりを感じて。
‥・・え?
抱き締められてる事に戸惑う私を流星はぎゅっと抱き締めて
「泣くなよ」
耳元で切なそうに呟く流星の声でピクンと体が跳ねる。
