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愛の嵐

第33章 心の関×心の緒=心の春

《雅紀時間》

なんだよ、可愛い事言うなよ

カチッ

心の鍵が開く音が聞こえた

うっすら開けた視線の先にいた和
その表情に内心胸が痛んだ

雅「あんな顔見た事ないし、するんだな」

胸の奥がチリチリする
和のあんな顔見たからって訳じゃない
俺の想いは和を求めているのか?
まだ否定したい部分はあるのに

雅「俺何してんだろ。和にあんな顔させる為に・・あ~もう!」

ベッドを抜け出し和のいるキッチンへ向かった
どうしたいのかとか
何したいのかとか
何話すのかとか
何も考えられないままに
兎に角、和也の顔が見たかった

雅「お前が笑ってないと意味がないんだ!」

溢れ出しそうな想いが熱くて逆上せそうだ

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