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愛の嵐

第8章 霧中の嵐

あ・・・全身の痛みが消えた
雅紀くんは?
まだ寝てるみたいだな

相「起きた?」
大「う、うん。起きてたんだ?」
相「少し前にね」
大「最後見れた?」
相「うん。壮絶だったね。あの後彼はどうしたの?」
大「あぁ、すぐに自害して後を追ったよ」

そっかぁ~と呟いて俯いた

相「あの二人は俺たちだったのかな?」
大「そうかもね。何をしたくて見せたのかは分からないけど」
相「だね~。でも、もし生まれ変わりで一緒にいるのなら、俺たちは幸せにならないといけないね!」
大「あの二人の分まで幸せにならないと!」

繋いだ手が今を生きる俺たちの絆
もうここに来る事は無いだろう
でも想いは確かに見届けた

大「帰ろうか!」
相「うん!俺たちの帰る場所に!」

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