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愛の嵐

第6章 遠出の嵐

相「好き過ぎて怖いんだ。潤が俺の全部になっていくのは嬉しい。でもそれで何かが壊れてしまうんじゃないかって。」

見えない不安か
俺も無い訳じゃない
でも、このままだと『何か』じゃなくて雅紀が壊れる

松「好き過ぎて・・・か」

体を起こし雅紀とソファーに移動する

松「俺もそうなんだ。怖くなる時がある」
相「潤も?俺と同じように?」
松「うん、そうだよ。全てが雅紀に繋がるんだ。でも雅紀と違うのは幸せ過ぎて怖くなるって事かな」

息を飲む音が聞こえた
ふぅ~っと息を吐いて肩を抱き寄せる
俺だって聞くのは怖いんだ!
だけど・・・

松「どうしたら怖くなくなる?抱いたら不安が消える?それとも・・・別れたら壊れずにいられる?」
相「ちがっ・・別れるなんて考えられない!」
松「はぁ、良かった。それで怖くなくなるって言われたらどうしようかと思った」
相「当たり前じゃん!別れたら死んじゃうよぉ!」

雅紀は俺の膝の前に座り込んだ
縋るように頭を乗せて泣いた

松「なぁ、雅紀。怖くても不安でも一緒にいて欲しいんだ。離せないのは俺の方なんだから」

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