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愛の嵐

第44章 翠黛×叙情=戯言

冷やかされながら仕事を終えた
おかげて嫌な汗までかかされた

松「いやぁ、今日は楽しい職場だったよ」
大「そうだね!じゃあ、今日はそれを肴に一杯行くかい?」
松「そりゃいいねぇ。行っとくか」
二「何の小芝居ですか」
大「だからぁ!乗って来いって!!」
二「嫌です。お疲れ様でした」
松「本当につれないんだから」

地下駐車場に響く松本さんの声
何言ってるか分からない大野さんの声
無駄な労力を消費する彼等に

二「発声練習、乙!」

片手を上げて返事をした
逃げるように車に乗り込み雅紀の家に急いだ
毎度の事だけど近付くなると緊張する
何度も行ってるのに
何度も泊まってるのに

二「ふぅ~・・・はぁ~」

深呼吸して落ち着かせる
ハンドルを握る手がジワリと汗をかいていた

♪~♪~♪~

相『終わった?』
二『うん、もうすぐ着く』
相『お疲れ様さま~♪気をつけておいでね』
二『分かってる』

柔らかい声が落ち着く
俺専用・・なんてな
誰も見ていない車の中ならいいよな
頬が、口元が緩む
抑えもせず全開でニヤけた

二「あ~!もう、大好きだぁ!!」

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