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Pour mon cher -笑顔の先に-

第5章 感と視と聴

昨日の出来事を美鈴に話したら急遽飛んで来てくれて。


猛司は朝電話が掛かってたみたいで、私が美鈴が来ると言ったら



「ちょっとだけ出てくっけど、何かあったら即電話!いいな?」



まるで子供に言い聞かせるようにして出掛けて行った。




“どこ行くの?”

“誰と逢うの?”



喉まで出掛けた言葉を呑み込んだ。



重い女と思われるのも嫌。

面倒臭い女と思われるのも嫌。

ウザい女と思われるのが嫌だから・・。




だから、笑顔で見送った。








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