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Pour mon cher -笑顔の先に-

第4章 目と頭

そんな私の気持ちなんか気付くわけもなく。



まさか女性と居る所を見られてたなんて微塵にも思ってない猛司は




「愛、行くぞ?」




優しくふわりとした笑顔を向けて私の左手を握って指を絡める。




「うんっ」



そのふわりとした笑顔は霞む意識の中、最後薄ら映り込んだ光景。



猛司がその女性に向けてふわりと向けた笑顔と同じ優しい笑顔で。




‥・・心が痛い。







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