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Pour mon cher -笑顔の先に-

第3章 愛×愛

「じゃぁ、行ってくるね!」


「気をつけれよ?」


「プッ。子供扱いしないでよね!」



いやいや。

あんた、結構な子供ですから。



そう思いながらも口には出さず軽く手を振ると全力で腕が抜けて飛んで行くんじゃないかってくらいブンブン腕を振る愛。



前、しっかり見ないと人にぶつかるんじゃ‥‥




ほらね?


オジサンにぶつかってペコペコ頭を下げて謝ってる風な愛の姿に吹き出してしまった。




やべぇ‥


マジで可愛いんですけど。




そんな愛の姿が見えなくなったのを確認して、俺はさっきからひたすら鳴り続けてる携帯を取り出した。








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