テキストサイズ

Pour mon cher -笑顔の先に-

第2章 リスタート

すると頭上から深い深い溜息が1つ。



「はぁー‥‥。



ほんとにどこまで行っても律儀マンは律儀マンなんだな?」



この後に及んでまだ約束の事言ってんのか?!

って怒られるかと思ったけど、猛司の顔は怒ってなくて寧ろ凄く優しい笑顔で。




「お前のそういうとこ、堪んねーわ」



大きな手を頭に乗せて優しく撫でて




「ほら、帰るぞ」



さりげに私の鞄を持って顎で家方向にしゃくる猛司。




「えっ!いいよ!鞄重いしっ!」


「あ?」


「だって、仕事道具がぎっちり入ってるから相当重いよ?!」


「愛の体重に比べりゃ相当軽い」


「‥‥」




何故、そこで私と鞄を比べたのかな?

猛司君!




ストーリーメニュー

TOPTOPへ