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Pour mon cher -笑顔の先に-

第2章 リスタート

「ねぇ‥やっぱり待ってもらっちゃったんだもん。

“ごめん”は言わなきゃダメだよ」



「うん。それ、毎日聞いてるね?」



柱に寄り縋ったまま腕を組んで“で?”て言わんばかりの表情を浮かべる猛司。


それに負けないように言葉を続ける。



「だからもう1人で帰るとかは言わないから“ごめん”は言わせて?」



やっぱ嫌だもん。


待たせる事が当たり前みたいにはなりたくない。


“ごめん”

“ありがとう”


ちゃんと言い合える仲で居たいもん。




「そういう事、ちゃんと伝えあえる2人で居たいよ?私」




こういう事を話すのも‥“本音を伝える”うちの1つ‥だよね?





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