僕は子供じゃないっ
第4章 育て猫
「もう終わったのか?」
「うん…。僕…1週間待つ…。ここ…いていい?」
迷惑そうな顔をされると思うと、一護の顔が見れなかった。
「いいけど、ベッド1つだから一緒に寝る?嫌なら俺がソファーで寝る。」
「一緒寝るっ。」
あっさりOKしてくれた。
一護ってば器が広いっ。(正しくは大きい。)
「男同士だから、気は使わないでいいからな?
お金あるし、欲しいものとかあったら遠慮なくどうぞ。」
「はーい。一護、ありがと。」
僕は手を一護の背中に回した。
温かくて心地よくてぎゅうって腕に力を込めた。
「まあ、独り暮らしって結構寂しいからな。俺も大歓迎。
それより…それされると…生理的なアレがちょっとな?」
そう言いながら一護は腰を引くように離れようとした。
セイリテキっていうのがどんな意味かは知らないけれど、何となく意味は理解できた。
「一護…エッチなの…?」
「勘違いしないでくれ。俺は誰にでもこうじゃない。
柴輝があまりにも…俺好みというか…。」
言葉を濁したりして誤魔化しているけれど、
僕にとっては一護が僕を性的な対象にしていたのに変わりはないからおんなじだ。
でも、僕もおかしい。
誘拐犯も一護と同じだったけど、一護は良くて誘拐犯は気持ち悪い。
つまり一護相手なら僕はちょっと嬉しい気もするからおかしい。
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