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上司と部下の恋

第1章 1

広げていた書類をまとめ、前の席に座れるようにした。

トレイには、わたしでは食べきれないほどの料理が並べられていた。

「…課長…これあげます…」

目の前に置かれたのは、プリン。

おいしいと好評の。

昼でだいたい終わってしまうプリン。

さっき自分が見たときはなかったのに。

「…おばちゃんにもらいました」

食堂のおばちゃんは、人を見てサービスをする。

わたしが新人のときも、いろいろとサービスしてもらってたっけ。

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