テキストサイズ

チョコレート

第10章 過去

2人とも同時に
ジュースを飲んだ


なんか妙に緊張する…




しばらくして
涼くんが口を開いた





「彩ちゃんってさ…」



「何?」





「よく告られる?」



涼くんが真顔で言った



急にどうしたんだろう…




「今年は5人ぐらいかな?」




陸も含めて




「嬉しい?」



「もちろん。自分の事好きだって言ってくれるのって嬉しい。それが自分の好きな人じゃなくても」





「そっか…」




「涼くんは、嬉しくないの?」






「昔はな」




昔は…?




涼くんを見ると
あの元気のない顔だった

朝の靴箱で会った時
保健室の時
そしてさっき。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ