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チョコレート

第10章 過去

「で、足どうしたの?」



靴下を履こうとする
私を見て言った



「あ、捻挫です」





「湿布は?」




「はりました」



「そう。家帰ったらすぐ冷やすのよ」




「はーい」




「彩ちゃんチャリ乗っけたるわ」




「いいよ、いいよ。迷惑だし」




「何言うてんの」




「そうよ、七瀬さん。お言葉に甘えなさい」



「…じゃあ」



私たちは保健室を出て
駐輪場まで来た


自分でちゃんと歩いて。



ニケツし学校を出る




「なんか初めて会った日思い出すな」





「本当だね~」



「第一印象どんな感じやった?」




「誰この人。関西弁?って感じ」




「そのままや」




「でも私関西弁好きだよ」



「本間に?やったー」




他愛のない話をしていると
私のマンションについた



「ありがとう」



「いいえ」


私は自転車から降り
涼くんを見送った



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