テキストサイズ

この手を離さないで

第9章 第九章 幼なじみ




『陽兄ー!
遊ぼーよ』


夏の暑苦しい中、尚人がボールを持って俺の方にやってくる


「やだよ
外暑いし、だいたい俺友達いねーもん

お前自分の友達と遊んで来いよ。」

そう言って視線を落とす。


『やだよ。
陽兄ーが一緒じゃなきゃつまんないじゃん!


僕たち友達でしょ?』



尚人の言った一言で目の前が明るくなった気がした。


『ほらっ早く行くよ!』

俺の手を引いて尚人は走り出す

その小さな背中を追いかけ、俺も走る



それからは、よく2人で遊ぶことが多くなった。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ