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ラムコークを
馴染みのバーテンから
受け取り･･･


ご満悦の様子の
美波は･･･


一応･･･
さっきの
あたしの話を･･･


キチンと
聞いていたらしく･･･


「ねぇねぇ･･･今日さぁ･･･

なんで･･･あっちのVIP･･･
【貸し切り】なの･･･？」


と･･･
右側のVIPルームを
指差しながら･･･


バーテンに
質問している･･･。


『流石･･･美波･･･！
呑気なようで･･･

ほんとシッカリしてる
よね･･･！』


あたしが･･･
感心の眼差しで
見つめていると･･･


眉間にシワを
寄せながら･･･


美波が･･･とぼとぼ
あたしの元に
戻って来た･･･。


「悠希～なんかね･･･？


右側のVIPルーム･･･


今日･･･東京連合が･･･
貸し切るんだって･･･。


で･･･
どうやら･･･


幹部の
バースデーパーティー
やるみたいだよ･･･？


始まるのは
十二時過ぎで･･･


まだ今は･･･
準備の最中
みたいだけど･･･


なんか･･･
嫌じゃない･･･？」


やっと･･･
東京連合の名前を
忘れかけていた矢先･･･


またしても
不穏な空気が
二人を包む･･･。


すると美波は･･･


ラムコークを一つ
あたしの手に握らせ･･･


逆の腕を掴むと･･･


突然･･･
左側のVIPルームの
入り口へと･･･


一目散に･･･
歩き出した･･･。