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ツンデレ彼女。

第4章 豹変美来ちゃん

♢賢人ver.
適当に入学式を済ませて、新しい担任が紹介される。
笠松という30代くらいの若ぇ男。
一通り入学にあたってのオリエンテーションのプリントが配られそれに目を通すと、5月頭に宿泊研修があることに気づく。早くねえかー?
笠松が
「宿泊研修はこの席の4人ごとで班を作ってもらうからなー!まだ具体的な話し合いはしないがいまのうちに仲良くしとけよー」
と言った。
へえ…じゃあ長谷川美来と一緒か。ちょっと楽しみかも笑。

オリエンテーションはすぐ終わって、今日の学校ももう終わり。
はあー…高校ちゃんとやってけんのかな、俺。
すると前に座ってたやつが
「なあなあ、俺たち同じ班だよな!?よろしく、俺は石田恭介!」
と俺、長谷川美来、成瀬に話しかけてきた。
「えっ、あ、はい…!あたし成瀬美優」
「あたしは長谷川美来です…」
「……風間賢人」

「よろしくな!恭介って呼んでよ!」
「あたしはみゆ」
「美来で…」
「俺は別になんでも」

恭介がしかめっ面でこちらを見る。
「なんだよお前ーやる気ねえなー!?」
「別に…」
「じゃあ賢人な!!えっと、みゆちゃん美来ちゃんよろしくね♡」
「「あ…はいっ…」」
うわー、こいつ女に媚び売ってやがる。こんなやつと同じ班なのかよ。やだな…。

「んじゃーな!また明日ー」
風のように去っていく恭介。
なんだったんだ、あれ…
「げ、元気な子だね!恭介くん」と成瀬。
「うん…でも、あたしはちょっと苦手かも…」
長谷川美来の言葉を聞いて、成瀬があははーっと苦笑いする。
俺も苦笑いだ。
長谷川美来チャラいの嫌いっぽいもんなー。今朝の丸山くんとやらもうざがられてたし笑。見ててわかったもんな。
俺も、チャラいとか思われてっかな?つーかさっきので絶対怒らせたよな…
俺はちょっと賭けに出てみた。

「あのさあ長谷川さん」
「えっ何ですか??」
「俺も名前で呼んでいい?」
「えっ、あっ、どうぞ…」
「敬語やめろって笑」
「ご、ごめん…。あの、風間くん」

「美来は俺のこと名前で呼ばねえの?」

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