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ツンデレ彼女。

第3章 出会い

♢美来ver.
あーあ、なんなのこの人。
自意識過剰かよ、とかまじなに?
明らかちょーあたしのこと見てたくせに。
もう!さっきときめいて損したっ

でもやっぱかっこいいよな…
い、いやっ、別に興味ないし!
興味ないけど…
興味ないけど…!

「ねえみゆ?風間くんてさ、彼女とかいたりしたー?」
とっさに聞いてしまった。
「え、なにいきなりー笑。好きになった?笑」
「な、なわけ!まだ会って5分だよー!」
「あはは、冗談!風間くんはねー、まあ…付き合ってたこと何度かあるよ。やっぱかっこいいしね!」
やっぱりか…まあそりゃそうだよね…
みゆが続ける。
「んでもー、ぜんぶ全く長続きせずって感じ。なんか多分女の子から告られて付き合ったって感じで、きっと風間くんは好きでもなんでもなかったんだと思うよー」
うわーあ…めっちゃモテんじゃん。まあ妥当か。
「すごい…思ってた通りモテるんだねー」
「そういう美来だって、めっちゃモテるでしょ!?」
「んー…とまあそれなりに?はは…」
でもフってきてるけど笑
「ほんと美来かわいすぎだもん!!」

かっこいい人に告られたこともあったけど、付き合いたいとは全く思わなくて、あたしはまだ恋愛経験ゼロ、実は。
だから、さっき風間くんにときめいたのが初めての心の高ぶりで、正直自分に驚いた。
でも、この人感じ悪いし…ほんとあのときめきはなんだったんだ……

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