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プリンセスを護衛

第61章 2年生の物語

ロッジの裏で大樹は携帯を握りしめ、茫然と立っていた。

「水野さん?」

後ろから声を掛けられて振り向くと心配そうな顔をして美憂が立っていた。

「美憂ちゃん…」

「どうしたんです?本当に。」

大樹は美憂の背を向けると言った。

「放っておいてくれ。1人にさせて。」

美憂は目を丸くし、口を開きかけた時、肩を叩かれた。
振り向くと大地が黙って首を横に振り、美憂を促すようにしてロッジに戻った。

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