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プリンセスを護衛

第61章 2年生の物語

「ええ。水野です。」

大樹は答えたが声が震えてしまっていた。

「じいやに言われなかったか?3階に行くなって。」

大樹は目を伏せた。
俊也は別に怒ってるわけでも問い詰めてる風でもなかった。
ただ、心配をしているような口調だった。

「車、いや、バイクか。真上から音が聞こえて不思議に思ったんです。」

俊也は黙って彼の話を聞いていた。

「バイクのことは知らない。だけど水野大樹くん、君がここの部屋に入った時、尋常じゃなかった。多分、君が言っていることは本当なんだろうね。」

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