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プリンセスを護衛

第61章 2年生の物語

大地たちが俊也に怒鳴られ、宿泊部屋に向かって行くといきなり女の子の黄色い悲鳴が聞こえた。
女の子に囲まれて華やかなオーラを纏った、イケメンがいた。
デビュー前の芸能人らしい。
大地たちが足を止めていると彼が優の前にやって来た。

「やあ!君、可愛いね。僕、星川(ほしかわ)。一緒に食事でもどうです?お嬢さん?」

そう言って赤いバラを差し出す。
優は手を軽く振って苦笑いしながら答えた。

「ごめんなさい。連れがいるんです。それからお嬢さんという呼び方は止めて頂けますか?成瀬優といいます。」

星川は優の隣に大樹が立っているのに気付いた。
そして彼を凄い目で睨んだのだ。

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