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可愛い君

第14章 崩れていく関係。

翌日から
一さんと顔を合わせないように
私は秘書の仕事に没頭した。


移動まで後1週間…


私はけじめを着けなくては

そう思っていた。


私が総務課に書類を届ける途中

エレベーター前で腕組みして
壁に持たれる人物を見つけた。





「み…美玲さん…」




彼女は私に気付き私の前までやってきた。



「あら莢さん。
暗いわね~。」


「何かご用ですか?」


「ええ。一との事で。」にこっ。


ズキ…


「一と別れて。
彼私が本命みたいなの。
愛し合ったわ。

…もう貴女の出る幕はない。
早く別れて。」



グシャ…

私は胸の前で抱えていた書類を握りしめた。




「…しょからそのつもでした。」


「言われなくても最初からそのつもりでした。
失礼します」
私は美玲さんから早く離れたくて
早足で階段を降りた。




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