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木曜日

それは…お昼休みが発端だった。



「チャラチャラ～！」



あっ！電話だ。



「はい、渡辺です。」



『あっ、渡辺さん！ごめんな休憩中だよね！』



「大丈夫ですよ！安岡さんこないだは本当に有り難うございました！嘉之…大丈夫でしたか？」



『ははは…まぁ何とか収めたかな…。渡辺さん、知ってるかな…イタリアの話し。』



「はい…。」



『その事で色々頼まれちゃって、それで渡辺さんに頼みたい事があるんだけど…。』



え…。



「何ですか…？」



『それがね…。』



安岡さん曰く、昔の作品をイタリアの画商が欲しがってるとの事で、私が片思い中に購入した作品を売って欲しいと言われた。



「そんな事なら、お安いご用ですよ～！」



『有り難う！で、いきなりで悪いんだけど今日か明日にでも着払いで送って貰えるかな？』



今日か明日…。