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理想と偽装の向こう側

第19章 罪悪感?

私は迷いが、吹っ切れていく。



小田切さんは、私と一緒に弱くて醜い部分で繋がろとした。



でも、それを望むなら構わない!



小田切さんは他の誰でもなく
『渡辺香織』を選んで、見付けてくれたんだ!



だったら許される限り、小田切さんの側にいるんだ!



私は、薬局へ寄り妊娠検査薬を買った。



今日は酢豚にすると言っていたが、何気にスーパーで材料を買い揃えた。



そして、急いで小田切さんにメールする。



『先に帰って、作ってます!』



よっし!



「チャラチャラ~!」



メールの返事が、返ってきた。



早いな~小田切さん…。



『えっ!もう帰ったの!?仕込み宜しく~
(^ー゜)ノ』



「クス…。小田切さん…好き…。」



携帯を胸元に当てて、微笑む。



橋に掛かり、川の行方を見詰める。



全ては、ここから始まった。



あぁ…どうか、この川の流れが海に繋がる様に、小田切さんとの未来を繋げて下さい…。


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