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理想と偽装の向こう側

第18章 永久と再会

3ヵ月前

「ばっかヤロ―――――!!」



見つけた!!



橋の上で、その子は叫んでいた。



大声で散々叫び散らし、恥もかなぐり捨てて号泣していた。



思いっきり泣いて、自分の気持ちと現実に、けりをつけ様としてるんだと、直感的に感じた。



あぁ…やっぱり、この子も強いな…。
泣けなかった俺とは大違いだ。



川の先を見据える瞳が、美しく思えた。 



向きを変え、俯いて歩くその瞳からは、次々に水滴が落ちている。 



本能が、命令する。



捕まえよう…。



これは千載一遇のチャンスだ。



その子の進む道に立ちはだかると、右にズレなから俺を見上げた。



「何か辛い事でもあったの?」



ビックっとして顔を上げたので、眼が合った。 



光花ほど大きくはないが、パッチリした綺麗な猫目とぷっくりと形がいい唇が印象的だ。



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