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理想と偽装の向こう側

第18章 永久と再会

でもね…叶うなら、あの時思ったことをさせて欲しいな…。


それはね…。


志信さんをギュッと、抱き締めさせて欲しいです。


いつも、温かく、優しく抱き締めてもらってたから…。


私も、志信さんを抱き締めたいです!


志信さんを愛せて、凄い幸せでした。


志信さん…世界中で一番幸せになってね!


本当に、ありがとう!


水越光花 』



「………光…花…。」



俺の頬を涙が伝っていた。



君は、苦しい中に俺の事ばかり気にして…。



『抱き締めさせて欲しい。』



それが、君の願ってた事なのか…。



「光花…。」



最初から最後まで、君の存在が俺を強く包んでくれてたんだよ…。



「光花っ!!」



俺は、手紙を握り締めながら、君の名前を呼び続ける。



『世界中で一番幸せになってね!』



なれるのか?



君が、この世の中に居ないのに!



君が、居ない世の中に絶望しか見出だせない!



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