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理想と偽装の向こう側

第18章 永久と再会

タクシーの運転手さんは、車を飛ばしてくれたけど、病院の出前付近から渋滞になってしまった。



「兄ちゃん、ここから降りた方が早いかもしれないよ。」



そうだな…走るしかない。



「有り難うござました。お釣りいいです!」



「気を付けてな!」



俺はタクシーから飛び降りるよいに、病院に向かって走り出した。



光花…!光花…!



ただ、名前を何度も繰り返す。



病院に着いて、急いで受付しエレベーターを待つのがもどかしく、階段を駆け上がる。



「はぁ…はぁ…。」



息が上がり苦しいが、足を止めずに急いだ。



病室に着き、思いっきりドアを開け放つ。



頼む!また、笑顔を見せてくれ!



「光花っ!」


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