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理想と偽装の向こう側

第14章 時限爆弾

「や…消して、これ…。」



「ヤダよ~!食事する時に、この画面見ながら食~べよっと!」



「えっ!!」



ふいに黎子の言葉が浮かんぶ。



『食事とセックスは同じよ。』



や、恥ずかしい…。



「小田切さん、その画面だけは消して!」



「え~!今日の記念なのに!」



うっ、そう言われると弱いな…でも…。



「香織ん、あ~ん!」



いつの間にか、口元に海老フライが近付いていた。



「これは、あ~んは、しないもん!」



「どうしたの?真っ赤だよ香織ん!」



「小田切さんが、エロイ言うからじゃん!」



小田切さんは、一瞬止まり



「あぁ~でも、可愛く撮れたでしょ!」



「その手に、載りません!」



「変なの~。」



そう言って、小田切さんは海老フライを頬張った。



「こりゃ、旨い!!」



本当に嬉しそうだな…少年みたい。



そんな小田切さんをこっそりと、また写メってしまった。

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