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理想と偽装の向こう側

第14章 時限爆弾

「入りたいです…。」



仲居さんは、微笑んで



「その間に、お布団をご用意しときますね!」



「お願いします!じゃあ香織、温泉行こうか!」



「は、はい!」



浴衣を胸元に抱え、小田切さんの後を着いて廊下を歩く。



「やっぱり、ここまで来たら温泉入っておきたいよね~。」



「そ…そうですよね…。」



「露天風呂はないけど、窓から海は見えるって言ってたよ。」



小田切さんは、振り向いて楽しそうに言った。



「楽しみだな~。」



口とは裏腹に、このシチュエーションに、頭がパニックになりそうですよ!



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