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理想と偽装の向こう側

第14章 時限爆弾

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黎子とお互いにの駅の中間点で、待ち合わせしていた。



その駅から少し歩くと、オーガニック専門のレストランがあって、オープンカフェで、お洒落感がある。



流石に昼間から、アルコールは抜きだ。 



お互いにランチセットを頼み、その間私は端的に、ここ数日を黎子に話した。



どうしても流され易い私は、黎子の理論的な意見を聞きたかった…。



そして黎子は、期待通りだった。



「馬鹿じゃないの!そこまでいかないと、分からないの!」



「うっ…スイマセン…。」



「たくっ!本当にひっぱたくわよ!」



ほ、本気だ…。



「だから言ったでしょ!香織は、流され易いんだから!そんな様子じゃ嘉之、本当に地の果てまで追いかけてくるわよ!」



「困ります…。」



「で、その結果が、しばらく嘉之のお迎えしてもらうのに、小田切さんとの同棲を中断すると…。」



「うん…。今度こそ何とかするよ。」



「そうかしら…私には、イタリアに拉致られてる光景が浮かぶけど。」



「げぇ~!!」



出た!予言っ!



「ランチセットお待たせしましたぁ~!」



運ばれたきた料理をつつきながら、黎子の説教は続いた。


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