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理想と偽装の向こう側

第14章 時限爆弾

切なくなってきて思わず、猫みたいにゴロゴロと、小田切さんに甘えてみると、



「わっ!くすぐったいよ!香織んっ!」



片目を瞑りながら、肩を竦めた。
おっ!
くすぐったがりなんだ!



なんかいつもやられっぱなしだから、逆襲のチャンスかも!



抱き付きながら、脇腹とかコチョコチョしてみると、


「ちょっ!香織んっ止めろって!はははっ!」



や、ヤバい!楽しい!



Sっ気の人の気持ちが、ちょっと分かる気がする!



調子付いて、くすぐってると



「ああっ!たくっ香織ん!仕返しっ!」
「わっ!きゃ!」



あっという間に手首を掴まれ、ソファーを背凭れに組み敷き小田切さんが、身体を起こして覆い被さる形になった。



しまった~!形勢逆転された!
私も弱いんだ…どうしよう!



「あ、あの~もう寝ようかな~なんて。」



笑って誤魔化そうとしたが、 



「香織ん…遠慮しないでいいよ…。楽しませてあ・げ・る…。」



「えっ、やっ…ちょっと、小田切さん!」



そして、腹筋が痛くなるまで、くすぐられ続けた。



やっぱり小田切さんは、Sだと確信した…。



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