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理想と偽装の向こう側

第14章 時限爆弾

◎ ◎ ◎ ◎

どれくらい時間が経ったんだろう…私も嘉之も何度もイッて、正直理性なんて何の役にも立たない状態だ。



嘉之は、溜まってた鬱憤を晴らすが如く、途中で数えきれなくなるくらい、私の中で出しきっていく。



「香…織…締まって、気持ちいいよ…。」 



態と煽ることを言っては、私を緊張させる。



「はぁ…あっ…あっ…もうダメ…。」



酔いは醒めてきたが、休むことなく続く行為に限界を感じる。



縛られた両手を前に出し、肘で身体を支え、嘉之に後ろから突き上げられ、右手で胸は揉まれ続ける。



「んん…はぁん…あっん!」
「香織…溢れてる…。」



そう言うなり、更に激しく突き上げる。



「…やっ!あっ!いやっ!」



自分のものか、嘉之のものか…混ざり合ったものが、脚に伝うのを感じ、屈辱感が全身を蝕む。



何度も小田切さんの名前を心の中で叫んだが、意思に反して、下腹部から快感か這い上がり、頭の芯は蕩けそうで情けない。



「ひっ…あっあっ!イ…イクッ!!」
「香織…可愛い…。一緒にイッて…。」



小田…切…さん…。



意識が真っ白になる瞬間、小田切さんの笑顔が一瞬過る。



「はっ…あっ…香織…イクよ…。」



そして嘉之も、私の中で何度も達していた…。




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